62番札所 洞雲寺(とううんじ)【常滑市】
西山浄土宗 御嶽山 洞雲寺
実体験を詠った洞雲寺ご詠歌
本堂と弘法堂は数段の石段を登り降りして行き来するので、初めはお寺が2つあるように錯覚します。このあたりは「樽水」という常滑市南東の丘陵地。かつては「御嶽三百坊」と呼ばれる多くの寺院がありましたが、戦国時代にことごとく焼失しました。のちに樽水本宮山(知多本宮山)前方下の御獄池を改修するとき池の中から「阿弥陀如来像」が見つかり、ご本尊にして創建されたのが洞雲寺でした。像の背中には掘り出されたときの鍬の傷が残っているとか。「東浦日間賀しの島西浦に 大師の垂水あ利がたくうく」このご詠歌は、作者・木村徳尾氏が病気を患っていたとき納経帳で胸を撫でる大師の夢を見て参拝。全快の喜びを詠んだものです。
→2km 64番札所 宝全寺へ
※63番の前に64番へ行くのがおすすめです。