番外 厄除大師 曹源寺(そうげんじ)【常滑市】
曹洞宗 金鈴山 曹源寺
- 御本尊/阿弥陀如来
- 開基/不詳
- 開山/説叟演公和尚
◎常滑市大谷字奥条155番地
「いざり車」が霊験を証明
創建は天文3年(1534)頃と伝わっていますが、詳細は定かではありません。明治の廃仏毀釈前まで隣接する「八幡社」を所管していたことから“宮寺”と呼ばれていました。このお寺の弘法大師像は38歳。宝剣を持って大蛇悪鬼を退散してときの姿をとどめたもので、「一切厄除大師」として信仰されています。その霊験を証明するかのように弘法堂には木製の「いざり車」。大正11年(1922)足の不自由な男性がこの車に乗り、犬に引かせて知多四国を巡礼していたところ、途中の夜に夢枕で「明日、番外の御坊に参詣すれば難病は治る」という大師のお告げ。翌日、犬の足に任せてここに立ち寄ると、よろめきもせずに立ち上がれたといいます。いざり車は、そのお礼に奉納していったものです。
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