54番札所 海潮院(かいちょういん)【半田市】
曹洞宗 亀嶺山 海潮院
- 御本尊/釈迦牟尼仏
- 開基/安窓全公首座
- 開山/芝岡宗田大和尚
54番だけどうしてここに?
文明年間(1469~1487)安窓全公首座によって創建されました。当時は「海長庵」といい、緒川城主・水野氏に従った稲生政勝の孫・重政が元和年間(1615~1624)に現在地へ移して「海潮院」と改めました。地図上で見ると「54番の札所がどうしてここに?」というのは誰もが持つ疑問。もともとこの札所は、50番札所・大御堂寺一山六坊中の龍松院にありました。しかし明治の廃仏毀釈で廃院となったため大師像と一緒に内海(知多郡南知多町)の慈光寺へ。続いて亀崎(半田市)にあった慈光寺の説教所へ・・・と転々としたあげく、この場所に落ち着いたといいます。弘法堂の前にある杖(“開眼の杖”と呼ばれる)は、盲目だった人が参拝の後、突然両目が見えるようになったお礼として納めていったもの。どの場所にあろうとも、霊験はいつも変わらないようです。
→4km 12番札所 福住寺へ