たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

54番札所 海潮院(かいちょういん)【半田市】

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曹洞宗 亀嶺山 海潮院

  • 御本尊/釈迦牟尼仏
  • 開基/安窓全公首座
  • 開山/芝岡宗田大和尚

半田市亀崎町一丁目130番地

 

54番だけどうしてここに?

 

文明年間(1469~1487)安窓全公首座によって創建されました。当時は「海長庵」といい、緒川城主・水野氏に従った稲生政勝の孫・重政が元和年間(1615~1624)に現在地へ移して「海潮院」と改めました。地図上で見ると「54番の札所がどうしてここに?」というのは誰もが持つ疑問。もともとこの札所は、50番札所・大御堂寺一山六坊中の龍松院にありました。しかし明治の廃仏毀釈で廃院となったため大師像と一緒に内海(知多郡南知多町)の慈光寺へ。続いて亀崎半田市)にあった慈光寺の説教所へ・・・と転々としたあげく、この場所に落ち着いたといいます。弘法堂の前にある杖(“開眼の杖”と呼ばれる)は、盲目だった人が参拝の後、突然両目が見えるようになったお礼として納めていったもの。どの場所にあろうとも、霊験はいつも変わらないようです。

 

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両目が見えるようになったお礼に納められた「開眼の杖」

 

→4km 12番札所 福住寺へ