49番札所 吉祥寺(きちじょうじ)【美浜町】
曹洞宗 護國山 吉祥寺
- 御本尊/釈迦牟尼仏
- 開基/関嶺元通首座
- 開山/五雲眠瑞大和尚
細い目をした毘沙門さん
慶長10年(1605)関嶺元通首座によって創建されました。当時は現在の本堂裏山の景勝地にありましたが、寛永年間(1624~1645)に移転。のちの享保年間(1716~1736)に知多郡南知多町の性海寺13世・五雲眠瑞大和尚が再興したと伝わっています。寛政4年(1792)に火災で全堂消失しましたが、7世・仁州海寛和尚が再建して現在に至ります。毘沙門堂と弘法堂は昭和に入ってからのもの。その毘沙門堂には、行基菩薩が1本の木で3体刻んだ毘沙門天のうちの1体が安置されています。あまりに目が細いので“細目の毘沙門さん”と呼ばれ、常滑市・広目寺にある“広目の毘沙門さん”とは一対とか。ちなみに3体のうちの残り1体は碧南市棚尾町のお寺にあります。毘沙門堂前には「成就塔」が。“お願いのある方は、この塔をさすって拝む”の立て札を読んで、そく実行する参拝者にたびたび取り囲まれています。
→1.4km 56番札所 瑞境寺へ
※56番のあとは52番、53番、50番、51番の順に続きます。