たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

71番札所 大智院(だいちいん)【知多市】

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真言宗智山派 金照山 大智院

  • 御本尊/聖観世音菩薩
  • 開基/聖徳太子
  • 開山/紹長上人

知多市南粕谷本町一丁目196番地

 

めがねをかけた弘法大師

 

聖徳太子によって開かれ、ご本尊「聖観世音菩薩」、お前立「馬頭観世音菩薩」ともに太子の作と伝えられています。文明2年(1470)紹鑁和尚が隆盛をはかり、明応7年(1498)紹長和尚ときに大野城主・佐治氏の祈願所となりました。大智院の弘法大師は、世界で唯一の眼鏡姿。縁の太い丸眼鏡をかけた顔は違和感なく、これがなかなか似合っています。安政年間(1855~1860)盲目の老翁が境内の「身代大師」に祈願したところ両目が見えるようになり、お礼に自分の眼鏡を置いていったといいます。“身代わり”となった大師は左目が傷ついてしまい、住職の夢枕で老翁の残していった眼鏡を自分にかけさせるように言ったことから、眼鏡をかけた大師像が造られました。用済みになった眼鏡を納める「めがね塚」もあります。

 

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木製の手と足で患部をなでながら平癒祈願を

 

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