66番札所 中之坊寺（なかのぼうじ）【常滑市】

真言宗智山派　八景山　中之坊寺

• 御本尊／十一面観世音菩薩
• 開基／聖徳太子
• 開山／秀雅法印

◎常滑市金山字屋敷25番地

鋭い目を光らせる黒弘法さん

大野城のあった宮山に城主・佐治家の祈願所として天文年間（1532～1555）秀雅法印が創建した「金蓮寺」一山九寺の一坊でした。天正12年（1584）九鬼水軍の襲来で大野城は落城。お寺も焼け落ちました。その後、天正19年（1591）の秀雅法印の弟子によって現在地に再興。ご本尊は金蓮寺の春日定朝作「十一面観世音菩薩」です。弘法大師は悪病除け、子供の虫封じに霊験あらたかな“黒弘法さん”。その呼び名どおり全身黒一色の弘法様で、銀色の目だけを鋭く光らせた高さ約30㎝の座像です。寺宝には重文「絹本着色釈迦涅槃図」のほか「絹本着色両介曼陀羅」などの市指定文化財6点があります。

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