たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

58番札所 来応寺(らいおうじ)【常滑市】

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曹洞宗 金光山 来応寺

  • 御本尊/如意輪観世音菩薩
  • 開基/来応善荷座主
  • 開山/一翁得公和尚

常滑市大谷字奥条27番地

 

商売繁盛の分身弘法さん

 

天正10年(1582)の創建当時は裏山の観音山に観音堂がありましたが、明治維新を機に境内へ移転。弘法大師三十三観音薬師如来十二神将が合祀されました。境内で参拝者を見守る石像の弘法大師は、建材店を営んでいた名古屋市の寺尾さんが寄進したもの。それまで決して繁盛してはいなかった寺尾さんの店へ、ある日浮浪者が泥まみれの仏像を持ち込み、受け取って洗ってみると、それはなんと58番札所の弘法様そっくり。その後、お堂を造って祀ったところ店は繁盛し続け「この霊験を皆さんに…」との思いで「分身弘法」として寄進したといいます。安産守護仏の「子安地蔵」は、お礼参りの腹掛が集まって“腹掛地蔵”というあだ名。ぽっくり往生できる「ぽっくり地蔵」もあります。

 

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