51番札所 野間大坊(のまだいぼう)【美浜町】
真言宗豊山派 鶴林山 野間大坊
将軍・武将にも頼られた寺
50番札所・大御堂寺とは境内が続いています。白河天皇によって大御堂寺一山十四坊の一坊として創建されました。一年中参拝者で賑わうお寺のご本尊「開運延命地蔵尊」は、父・源義朝の墓参りと供養の記念に源頼朝が自分の守り本尊を奉安したもの。頼朝の開運出世にちなみ、秀吉や家康をはじめ大願成就を願って数知れない将軍・武将が訪れたといいます。寺宝には「源義朝御最後の絵解」。尾張藩主・徳川義直が幕府御用絵師・狩野探幽に描かせたもので、国の重要文化に指定されています。他にも弘法大師、頼朝、秀吉、家康に由来する寺宝が多数。本堂前には延命祈願として“太く長く生きられますように”との意味を込めた「長寿線香」の奉納所が。現住職は家康の徒弟・長円上人より数えて14代目。
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