55番札所 法山寺(ほうさんじ)【美浜町】
臨済宗天竜寺派 曇華山 法山寺
夢のお告げの霊泉で病が全治
行基菩薩が訪れたとき、山上に優曇華(うどんげ:3000年に1度咲くという伝説の花)が咲き競うのを見て薬師如来を刻み、お寺を建立して奉安されました。弘仁年間(810~824)には弘法大師も訪れ、密厳必修を行っています。その後、臨済宗の禅僧・夢窓国師が七堂を再建して改宗開山となりました。元禄年間(1688~1704)重い病をわずらっていた青年と富豪の妻が夢のお告げで境内東側にある泉――源義朝が入浴中に殺された湯殿――の水を浴用に使ったところ、長年苦しんでいたそれぞれの病が完治。このいい伝えから、ご本尊は「御湯殿薬師如来」と呼ばれ、現在その場所には“源義朝公御湯殿旧跡”の立て札が。
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