45番札所 泉蔵院(せんぞういん)【南知多町】
真言宗豊山派 尾風山 泉蔵院
縁起ダルマの“だるま弘法”
参道脇の石塔や本堂には、大小さまざまなダルマが並んでいます。赤くて両目がバチッと入り大願成就を果たしたダルマだけに“ご利益あり”の説得力は真に迫るものが! 通称“だるま大師”と呼ばれ、ここで縁起ダルマを授かって持ち帰り、願い事が成就したあと目を入れて納めます。お寺があるのは、かつて一色氏が城主だった一色城の跡地。奈良時代に行基菩薩によって創建された「井際山 観福寺」の一坊として開かれ、室町時代の初めに一色氏の願いで鎮守堂として城内へ。廃城となってからは天正年間(1573~1592)に梅山和尚が中興の祖となりました。ご本尊は行基菩薩の作と伝わる秘仏です。寺宝には県文化財指定の「算額」。東海地方では2番目、全国でも8番目に古い江戸中期の算数を書いた額で、昭和52年(1977)にお寺の物置で見つかったという笑えない話も残っています。
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