24番札所 徳正寺(とくしょうじ)【武豊町】
曹洞宗 慶亀山 徳正寺
- 御本尊/大通智勝仏
- 開基/徳正道慶居士
- 開山/動巌珠運和尚
源義朝の弔いからできた勇壮な寺
国道の喧騒を尻目に、一本奥へ入ったところで悠々と構えるお寺。尾張国知多郡野間庄(現 知多郡美浜町)を本拠地とした長田氏の末裔・徳正道慶居士が、永正10年(1513)因縁深い源義朝の菩提を弔うために地蔵尊を祀ったのがはじまりです。ご本尊の左側に安置されている「十一面観世音菩薩」は、明治の廃仏毀釈のとき篤く信仰していた信者が壊されるのを恐れて持ち帰り、大切に守り続けて奉安したもの。天平時代の作で重文級といわれています。地蔵堂には行基作の「子安地蔵」と「千体地蔵」。安産・子授けを祈願する女性がたびたび訪れ、とくに子安地蔵は男子授けに霊験あらたかと伝わっています。
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