巡礼の身支度・参拝の仕方
【巡礼の身支度】
一般的な遍路姿は、白装束。それに加え、菅笠・輪袈裟・手甲・札挟み、さんや袋、脚絆、白地下足袋、鈴、金剛杖、念珠を揃えた姿が正装とされます。しかし、ここでは本来の遍路姿にこだわらず、多少省略してもかまいません。いつでも気軽に巡礼できる――それが知多四国霊場です。
◎白衣
弥勒菩薩の梵字と「南無大師遍照金剛(大師の宝号)」の文字が書かれています。
南無=帰依し発心する
大師=弘法大師
遍照=ご本尊の慈悲の恵みは誰へだてなく遍く照らす
金剛=仏の教えは不変で永遠の金剛のようである
◎さんや袋(頭陀袋)
納経帳や教本を入れます。
「同行二人」の文字は、“大師様と二人連れ”の意味。
◎納経帳
「納経」とは、札所を巡拝して写経を奉納したり、お経を唱えたりすること。この納経に対して、ご本尊や大師様が願いを受け取ったことのしるしが「納経印」です。
◎輪袈裟
◎金剛杖
◎手打ち木魚
【参拝の仕方】
巡礼は大師様と一体になる三密修行の旅です。三密修行とは「身」「口」「意」を浄めるための修行であり、「身密」は清らかなお遍路さんの姿、「口密」は般若心経や大師の宝号を唱える修行、「意密」は心のあり方を正しくする修行。いわば巡礼中は、誰もが修行者となります。だからこそ正しい参拝の仕方でご本尊・大師様と向かい合いたいものです。
①札所へ到着したら、合掌して一礼
②手を洗い、口をすすぎ、身を清める
③ご本尊、大師様の順に参り、ろうそく・線香をささげる
④納札・写経・お賽銭を納める
⑤合掌し、お経(般若心経・光明真言・南無大師遍照金剛ほか)を唱える
⑥納経所で納経印をいただく
⑦札所を出発するときは、合掌して一礼