たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

巡礼の身支度・参拝の仕方

【巡礼の身支度】

一般的な遍路姿は、白装束。それに加え、菅笠・輪袈裟・手甲・札挟み、さんや袋、脚絆、白地下足袋、鈴、金剛杖、念珠を揃えた姿が正装とされます。しかし、ここでは本来の遍路姿にこだわらず、多少省略してもかまいません。いつでも気軽に巡礼できる――それが知多四国霊場です。

 

◎白衣

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弥勒菩薩梵字と「南無大師遍照金剛(大師の宝号)」の文字が書かれています。

 

南無=帰依し発心する

大師=弘法大師

遍照=ご本尊の慈悲の恵みは誰へだてなく遍く照らす

金剛=仏の教えは不変で永遠の金剛のようである

 

◎さんや袋(頭陀袋)

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納経帳や教本を入れます。

「同行二人」の文字は、“大師様と二人連れ”の意味。

 

◎納経帳

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「納経」とは、札所を巡拝して写経を奉納したり、お経を唱えたりすること。この納経に対して、ご本尊や大師様が願いを受け取ったことのしるしが「納経印」です。

 

◎輪袈裟

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◎金剛杖

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◎手打ち木魚

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【参拝の仕方】

巡礼は大師様と一体になる三密修行の旅です。三密修行とは「身」「口」「意」を浄めるための修行であり、「身密」は清らかなお遍路さんの姿、「口密」は般若心経や大師の宝号を唱える修行、「意密」は心のあり方を正しくする修行。いわば巡礼中は、誰もが修行者となります。だからこそ正しい参拝の仕方でご本尊・大師様と向かい合いたいものです。

 

①札所へ到着したら、合掌して一礼

②手を洗い、口をすすぎ、身を清める

③ご本尊、大師様の順に参り、ろうそく・線香をささげる

納札・写経・お賽銭を納める

⑤合掌し、お経(般若心経・光明真言・南無大師遍照金剛ほか)を唱える

⑥納経所で納経印をいただく

⑦札所を出発するときは、合掌して一礼