25番札所 円観寺(えんかんじ)【武豊町】
天台宗 法輪山 円観寺
- 御本尊/阿弥陀仏
- 開基/不詳
- 開山/栄貴法印(中興)
一城の隆盛を彷彿とさせる地に
創建は室町時代です。現在地の富貴城(白山城)址へ移ったのは戦国時代のこと。富貴城は知多郡武豊町にあった長尾城主・岩田氏が支城として築城したものです。護りのため要所ごとに置かれていた宝篋印塔が山門脇にあり、隆盛時の面影が。13世・旭順法印は学徳を兼ね備え尾張藩主の招へいを受けた人物で、この地方の寺小屋の開祖ともいわれています。遺徳を偲んで建立された地蔵菩薩に学業成就のご利益を求める人も。秘仏「金比羅大権現」が祀られている護摩堂は、江戸時代に建立された見事な総けやき造り。毎月10日には、護摩祈祷が行われます。中庭には樹齢500年の山茶花、裏山には平安時代のものといわれる貝塚もあるので参拝と一緒に。
→4km 番外 葦航寺へ