たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

29番札所 正法寺(しょうぼうじ)【南知多町】

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天台宗 大悲山 正法寺

知多郡南知多町大字豊丘字本郷

 

飲んでご利益、千枚通しのお札

 

28番札所からは、かつて車が無かった頃、山越えの難所としてお遍路さんを泣かせた巡礼道だったといいます。その難所を克服してたどり着き、授かるのが「千枚通し」のお礼。薄い和紙が100枚1組になった長さ3cmくらいのお札で、これを病気のときに飲んで病平癒を祈願したとされます。お寺の土地は源義朝の家臣・鎌田兵衛政清の屋敷跡。天福元年(1233)比叡山の徹円阿闍梨護摩堂を建て、鎌田兵衛政清の念持仏だった「毘沙門天」を安置したのがはじまりです。この毘沙門天は日本でも数少ない吉祥天との夫婦霊像で行基菩薩の作と伝えられています。境内には6mを越す「厄除観音」も。

 

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そびえ立つ6mの「厄除観音」

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境内には修行中の大師像も

 

→3km 30番札所 医王寺へ