たびのおとも

愛知県知多半島を一周する約194kmの巡礼「知多四国八十八ヵ所めぐり」ガイド

30番札所 医王寺(いおうじ)【南知多町】

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真言宗豊山派 宝珠山 医王寺

知多郡南知多町大字大井字真向38番地

 

大師が真っ先に訪れた寺

 

この30番札所から34番札所までは、地方の港町では珍しい一山形式の配置。医王寺は一山の本寺です。知多半島へ上陸した弘法大師行基菩薩の建てたお寺を懐かしく思い、真っ先に訪れたのがここ。神亀2年(725)行基菩薩が現在の知多郡南知多町大井よりも西方にあった「仏山」で草庵を結び、自作の「薬師如来」を安置したのがはじまりです。弘仁5年(814)には弘法大師が7日間の護摩修行をしたとされ、開山と仰いでいます。建暦2年(1212)には一山を現在地へ移して再建。弘法堂の傍らには、知多四国霊場の開創に尽力した武田安兵衛の墓も。イボとりにご利益があることでも知られ、祈願ののちにイボが消えた人は“イボのついたタコの絵”をお堂に貼っていく習わし。お礼の心を込め、自分で書いたものを持参しましょう。

 

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実際に貼られていたタコの絵

 

→31番札所 利生院へ

※30番から34番までは隣り合わせです。