8番札所 伝宗院(でんそういん)【東浦町】
曹洞宗 上世山 伝宗院
舞い姿の妙法様はしもの守り神
お寺へ向かう細道には、かつてお遍路さんを案内した道しるべが残っています。はじまりは永禄10年(1567)。織田信長が美濃を攻略し、稲葉山を岐阜と改めて根拠地とした年です。水野対馬守与次右衛門が常滑市にある天沢院の松隠珠巌大和尚を迎えて寺院を開きました。法地寺院として続いたのち無住の期間を経て、明治7年(1874)水野嶺梅大和尚によって再興されました。山門をくぐると正面に本堂、右手に観音堂、左脇を奥へ進んでいくと弘法堂があり、その通路にはわずか10cmくらいの「妙法様」。衣一枚で舞う姿は艶めかしさと逞しさを併せ持ち、女性のしもの病気、安産、血の道などにご利益が。寺宝には「絵図涅槃像」があります。
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