6番札所 常福寺(じょうふくじ)【大府市】
曹洞宗 万年山 常福寺
- 御本尊/千手観世音菩薩
- 開基/養泉元育和尚
- 開山/祖道泰禅大和尚
◎大府市吉田町北向52番地
戦国武将が残した夢のお告げの観音経
源平ゆかりのお寺として知られています。壇ノ浦の合戦で侍大将として戦った平家一門・平景清がこの地に逃れたのは、今から約800年前。草庵を結び、来る日も来る日も念仏を唱えながら隠れ暮らしていました。ある夜、千手観音菩薩が夢のお告げで96文字の観音経を伝授。そのときの観音菩薩の姿を木像に、観音経を木版に刻みました。景清の没後、村人によって堂宇が建立され、木像を安置。常に冥福を祈るという意味を込めて「常福寺」とされました。96文字の観音経は「夢想口授の観音経」と呼ばれ、現存しています。ここから300m西へ向かったところに草庵跡があり、目のわずらいに使ったという「芹沢の井戸」も残っています。
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